2010年06月04日

「月の異名(というか、月の呼び名)」さらに……。

さて、先日月の異名(というか、月の呼び名というほうが一般的みたいですね)の算出ロジックを変更したとアップしたばかりですが、改めて、ちょっと詳しく書いてみようと思います。

まず、実例をご紹介します。
これは、2010年6月12日から、7月11日までのグラフです。
(これは、旧暦の5月いっぱいに相当します)
juneall.gif

月が出ている時間帯・旧暦の日付・そして、新しく変更した「月の呼び名」算出ロジックによる「月の呼び名」の変化状態を表しています。横軸の日付は、2日ごとにつけられており、たとえば、6/12 と書かれている線から、次の線までが、実際には6/12 になります。
画像では詳細が見られないと思いますので、詳しく見られるように、PDF にしたものをこちらにおいておきます。
tokyo_2006_06.pdf

まず、ここからわかるのは、6月12日から7月11日の間は30日あるのに、月は29回しか出ていないということです。
こんなわけで、月の呼び名は、(無理矢理全部につけたとしても)29個しかなく、30日間に割り振るのは無理だということだったのです。

さて、少しずつ見てゆきましょう。
まず、(旧暦での)月初めです。
jun01.gif
月初めは、太陽と月がほぼ同時に出入りしますので、この段階は、旧暦の日付と月の出現回数はよく揃っています。
実際、「節気さんシリーズ」でも、旧暦のついたちは、旧暦の日付にあわせています。
それでも、徐々に月の出が遅れてきているのがわかると思います。

引き続き、月の半ばです。
jun02.gif
ここで、6/29(6/28 と 6/30 の間)の線を横切っているのが、いわゆる十五夜の月です。
このように、夕暮れ近くから、夜明け近くまで、夜半をまたがって出現します。
当然、月が出ている間に、旧暦の15日から、16日に日付が変わってしまいます。
「今出ている月の名前」としては、夜半を境にして名前が変わってしまうというのは、やはりまずいかなと思うわけです。
このようなわけで、節気さんシリーズのロジックでは、一番上の線にあるように、月の出前から、月の入りの後までを、その月の名前として統一するという形になっています。
これが、出現回数を基準にした名付けです。

それでも、――十五夜が、「旧暦15日の夜の月」と言われているように――その日の夜の月の名前なのだと考えれば、まだつじつまは合います。

では、月末付近はどうでしょうか?
これが、月末付近の詳細です。
jun03.gif
ここで、7/6 の前の月の出は 7/5 の 23:31 です。そして、7/6 の後の月の出は、7/7 の 0:04 です。
つまり、カレンダー上では、7/6 には一度も月の出がなかったということになります。
ですから、7/6 は旧暦の26日であっても、「この日に出る月」の名前というのは、決められません。
また、7/7 の月の出の直前には、日付も旧暦の27日に変わってしまいますから、「その後に出る月」ともいえません。
こうして、旧暦の日付基準では、二十六夜に相当する月が決められなくなってしまうわけです。

節気さんシリーズでは、出現回数ベースで月の名前をつけているので、この、7/7 の未明に出ている月が、二十六夜の月になります。

種々述べてみましたが……やっぱり、図があるとわかりやすいですね。

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